カルティエは、フランスを代表するハイジュエリーブランドとして、世界各地にブティックを展開しています。その中でも銀座エリアは、日本におけるカルティエの重要拠点として知られ、複数の店舗が集まる特別なエリアとなっています。並木通りブティックをはじめ、GINZA SIX店、そして2025年に誕生した新たな「銀座4丁目ブティック」など、それぞれが異なる魅力と役割を持っています。
特に、アジア最大規模として注目される銀座4丁目ブティックは、レジデンス併設という革新的なスタイルを採用し、従来の店舗とは一線を画した体験型の空間を提供しています。一方で、並木通りブティックは格式とフルラインアップを誇り、GINZA SIX店はカジュアルに立ち寄れる雰囲気で幅広い層に親しまれています。
本記事では、これら銀座エリアのカルティエ各店舗について、それぞれの特徴や取り扱い商品の違い、店舗ごとの雰囲気やサービスの特色を整理し、目的に応じた店舗選びの参考となる情報を紹介します。
銀座にあるカルティエ店舗一覧
銀座エリアには、カルティエの世界観を体現する複数のブティックが点在しています。現在営業している主な店舗は、「銀座4丁目ブティック」「銀座並木通りブティック」「GINZA SIX店」の3つです。それぞれ立地や店舗コンセプトが異なり、訪れる目的によって印象も大きく変わります。
銀座4丁目ブティック
2025年9月19日にオープンした新店舗で、数寄屋橋交差点近くの銀座4丁目に位置します。アジア最大規模を誇るカルティエの旗艦店として設計され、建築デザインやインテリアにも特別なこだわりが見られます。上層階にはレジデンスを併設し、ブランドの世界観をより深く体験できる施設構成が特徴です。
銀座並木通りブティック
銀座並木通りに構えるブティックで、日本のカルティエを象徴する存在です。落ち着いた空間で、ブライダルジュエリーから高級時計、ハイジュエリーまで幅広く取り扱っています。接客スペースやプライベートサロンも充実しており、ゆったりとした時間の中で商品を選ぶことができます。
GINZA SIX店
大型商業施設「GINZA SIX」内にある店舗で、ファッションアイテムやアクセサリーを中心に展開しています。ショッピングや観光の合間に立ち寄りやすく、ギフト選びや初めてカルティエを訪れる人にも親しみやすい雰囲気です。施設内の他ブランドとのアクセスが近く、比較検討しながら買い物を楽しめる立地にあります。
また、かつて中央通りにあった「カルティエ 銀座ブティック（旧店舗）」は、新たに銀座4丁目ブティックへと移行し、役割を引き継ぐ形でブティック営業を一旦終了しています。これにより、現在の銀座エリアは3店舗体制で展開されています。
各店舗の特徴と違い
銀座4丁目ブティック（新店舗）
2025年9月19日にオープンした「カルティエ 銀座4丁目ブティック」は、銀座4丁目の一等地に位置するアジア最大規模の旗艦店です。外観はカルティエを象徴する華やかさと現代的な建築美を融合させ、銀座の街並みに溶け込みながらも存在感を放ちます。店内は複数フロアで構成され、ジュエリーやウォッチ、ブライダルライン、ハイジュエリーなどの専用サロンを備えています。
この店舗の大きな特徴は、レジデンスを併設している点です。滞在型のプライベート空間を通じてカルティエの世界観を体感できる仕組みが導入されており、買い物だけでなく滞在そのものを特別な体験として楽しめます。内装はフランスのデザインチームによるもので、照明や素材選びにも細部までこだわりが見られます。
銀座並木通りブティック
銀座並木通りに位置するブティックは、カルティエの日本展開を象徴する歴史あるブティックです。クラシカルで重厚感のある外観と、上質な素材を用いた内装が印象的で、落ち着いた雰囲気の中でじっくりと商品を選ぶことができます。フロアにはブライダル専用エリアや高級時計の展示スペースが設けられ、幅広いジャンルのアイテムを取り扱っています。
接客は予約制にも対応しており、プライベートサロンで専門スタッフによる丁寧な案内を受けることが可能です。記念日やブライダルジュエリーの相談に訪れる顧客も多く、格式と安心感を兼ね備えた店舗として知られています。
GINZA SIX店
「GINZA SIX」内にあるカルティエ GINZA SIX店は、モダンでスタイリッシュなデザインが特徴です。商業施設内という立地から、ファッション感度の高い層や観光客など幅広い客層が訪れます。取り扱い商品はジュエリーやアクセサリー、フレグランスなど、比較的カジュアルに楽しめるラインが中心です。
店内は明るく開放的な雰囲気で、他ブランドとのショッピングの合間にも立ち寄りやすい構成になっています。特別な予約なしでも利用できるため、初めてカルティエを訪れる人やギフト目的の買い物にも適しています。
店舗ごとの取扱ライン・サービス比較
カルティエの銀座各店舗では、共通してジュエリー・ウォッチ・ブライダル・アクセサリーなどを扱っていますが、店舗ごとにライン構成やサービス内容に違いがあります。それぞれの店舗がどの分野を得意としているかを把握することで、目的に合った来店がしやすくなります。
ジュエリー・ハイジュエリー
銀座4丁目ブティックでは、カルティエの最高峰コレクションを中心に、ハイジュエリーの展示・販売が行われています。特注オーダーや限定モデルなど、特別な体験を重視したラインが特徴です。並木通りブティックもフルラインアップを展開しており、定番の「LOVE」「トリニティ」などの人気シリーズから、希少な一点ものまで幅広く取り揃えています。GINZA SIX店では、デイリーに使いやすいジュエリーやギフト向けアイテムが中心です。
ウォッチライン
時計の品揃えは、並木通りブティックと銀座4丁目ブティックが充実しています。タンク、サントス、バロンブルーなどの主要コレクションに加え、限定モデルや高級機構を備えたモデルも展示されています。GINZA SIX店では、ファッション性の高いウォッチが中心で、軽やかに身に着けられるラインが揃っています。
ブライダルジュエリー
婚約指輪や結婚指輪を探す場合、並木通りブティックが最も充実しています。ブライダル専用フロアが設けられ、ダイヤモンドの品質やデザイン選定を専門スタッフがサポートします。銀座4丁目ブティックでは、ハイジュエリーラインに加え、特別な空間での相談体験が可能です。GINZA SIX店では、比較的手に取りやすい価格帯のリングやペアジュエリーが並び、カジュアルな来店にも対応しています。
接客・サービス体制
銀座4丁目ブティックは、レジデンス併設という新しい試みのもと、ブランドの世界観を体験できる空間づくりが特徴です。パーソナルコンシェルジュによる接客や、完全予約制のサロンなど、特別感を重視したサービスが整っています。並木通りブティックでは、専門知識を持つスタッフが丁寧に案内し、アフターサービスやメンテナンス相談にも柔軟に対応しています。GINZA SIX店では、フロアスタッフがスムーズに案内し、予約なしでも気軽に利用できる利便性が魅力です。
来店目的別おすすめ店舗
婚約指輪・結婚指輪を探す場合
ブライダルリングを探すなら、銀座並木通りブティックが最も充実しています。専用のブライダルエリアがあり、照明や空間演出にもこだわった上質な雰囲気の中で指輪を選ぶことができます。スタッフによるカウンセリングも丁寧で、ダイヤモンドの品質やデザイン、刻印サービスなど細かな相談にも対応しています。銀座4丁目ブティックでもブライダルコレクションを扱っており、プライベートな空間で特別な時間を過ごすことが可能です。
高級時計を見たい場合
時計コレクションをじっくり見たい場合は、銀座並木通りブティックと銀座4丁目ブティックが適しています。並木通りでは、サントスやタンク、パシャなどカルティエの代表的モデルを幅広く取り扱い、限定モデルや機械式モデルも展示されています。銀座4丁目ブティックでは、よりラグジュアリーなハイエンドモデルや特別仕様の時計もラインアップされ、デザインと技術の両面からカルティエの魅力を体験できます。
ギフトや初めての来店の場合
GINZA SIX店は、カジュアルな雰囲気でギフトや小物選びに向いています。アクセサリーやフレグランス、ステーショナリーなど、比較的手に取りやすい価格帯のアイテムが多く、初めてカルティエを訪れる人でも気軽に立ち寄れます。館内には他ブランドも多く入っているため、贈り物を比較しながら選びたいときにも便利です。
特別な体験を求める場合
銀座4丁目ブティックは、ブランドの世界観を体験できる特別な空間として設計されています。レジデンスを併設し、プライベートイベントにも対応できる構造を持つ点が大きな特徴です。特別な記念日やプロポーズなど、非日常の時間を演出したいときにふさわしい店舗です。接客は予約制にも対応しており、静かで上質な雰囲気の中で一対一のサービスを受けることができます。
最新情報・店舗の変遷
旧「カルティエ 銀座ブティック（銀座2丁目）」の閉店
かつて中央通りに位置していた「カルティエ 銀座ブティック」は、長年にわたりブランドの象徴的存在として親しまれてきました。外観にはカルティエを象徴する赤を基調としたファサードが用いられ、銀座の中心街にふさわしい華やかさを備えていました。この店舗は2025年9月中旬にブティック営業を一旦終了し、新たな拠点として「銀座4丁目ブティック」へとバトンを渡す形で移転しています。ブランド戦略の刷新に伴い、より大規模で現代的な店舗への移行が進められました。
銀座4丁目ブティックのオープン
2025年9月19日、カルティエは新たな旗艦店「カルティエ 銀座4丁目ブティック」をオープンしました。場所は晴海通り沿いの銀座4丁目に位置し、カルティエにとってアジア最大規模となる店舗です。建築デザインは日本とフランスのチームが共同で手掛け、外観には金属とガラスを組み合わせた立体的な構造を採用しています。内部にはジュエリー、ウォッチ、ブライダル、アクセサリーなどのフロアが整備され、さらに日本初のレジデンスを併設するという革新的な試みも導入されました。
今後の銀座エリアの展開
新店舗の開業によって、カルティエは銀座エリア全体を「体験型ブティックエリア」として再構築しつつあります。並木通りブティックは中心的な拠点として引き続き中心的役割を担い、GINZA SIX店はファッション性の高いラインを展開する位置づけにあります。これにより、カルティエは銀座という街の中で、目的や体験価値に応じた複層的な店舗構成を形成しています。
まとめ
銀座エリアのカルティエは、ブランドの多様な魅力をそれぞれの店舗で表現しています。並木通りブティックは日本を代表する存在としての伝統と格式を持ち、GINZA SIX店は日常に寄り添うカジュアルな雰囲気で幅広い層に親しまれています。そして2025年に誕生した銀座4丁目ブティックは、レジデンス併設という新たな発想で、ラグジュアリー体験をより深める拠点となっています。
来店目的によって、求める体験や接客のスタイルは大きく異なります。婚約指輪や高級時計をじっくり選びたい人には並木通り、本格的なブランド体験を求める人には4丁目ブティック、気軽にショッピングを楽しみたい人にはGINZA SIX店が適しています。この記事を通じて、自分の目的に合った店舗を見つけ、カルティエの世界を存分に味わうための参考にしてみてください。