VIRON(ヴィロン)は、フランス産小麦を使用した本格的なブーランジェリーとして知られています。バゲットやクロワッサンをはじめとする焼きたてのパンが人気で、パリの街角にある老舗ベーカリーを思わせる雰囲気が特徴です。フランスの伝統的な製法を忠実に再現し、素材と香りにこだわったパンを求めて多くの人が訪れます。
東京には「渋谷店」と「丸の内店」の2店舗があり、どちらも同じVIRONブランドでありながら、店舗ごとに異なる魅力があります。渋谷店は創業当初からの歴史を持ち、街の活気とともに親しまれてきたベーカリー。一方、丸の内店は東京駅前のエレガントな街並みに溶け込み、ビストロ併設の落ち着いた雰囲気を持っています。
本記事では、VIRON渋谷店と丸の内店の違いについて、「メニュー」「雰囲気」「利用シーン」という3つの視点から詳しく比較していきます。訪れる目的に合わせて、自分にぴったりの店舗を選ぶ際の参考にしてください。
店舗概要と立地の違い
渋谷店:街の中心で親しみやすい老舗ベーカリー
渋谷店は、VIRONの第一号店として知られる本店的な存在です。渋谷駅から徒歩7〜8分、文化村通り沿いという人通りの多いエリアにあります。赤を基調とした外観が印象的で、通りを歩く人々の目を引く存在です。
店舗の1階にはパンやスイーツを販売するブーランジェリーがあり、ショーケースには焼きたてのバゲットやデニッシュが並びます。朝から夕方まで多くの人が訪れ、地元客から観光客まで幅広い層に利用されています。2階にはブラッスリーが併設されており、ランチやディナーを楽しむことも可能です。カジュアルで開放的な雰囲気が特徴で、買い物や散策の合間に立ち寄りやすい立地です。
丸の内店:東京駅前のエレガントなロケーション
丸の内店は、東京駅丸の内南口から徒歩約3分、東京ビルTOKIAの1階にあります。オフィスビルや高級ブランドショップが立ち並ぶエリアで、上質で落ち着いた街並みが広がっています。建物のガラス張りの外観はヨーロッパのカフェのような雰囲気を漂わせ、昼夜を問わず上品な印象を与えます。
店舗はビストロとブーランジェリーが併設されており、パン販売だけでなく、店内でゆっくりと食事を楽しめるのが特徴です。店内には広めのテーブル席が並び、自然光が差し込む開放的な空間が広がっています。ビジネス街にありながらも、休日には観光客やカップルの利用も多く、都心の喧騒を忘れさせるような穏やかな時間を過ごせるロケーションです。
メニューの違い
渋谷店:パンとデザートのラインナップが豊富
渋谷店は、ブーランジェリーとしての魅力を存分に味わえる店舗です。看板商品の「バゲット・レトロドール」をはじめ、クロワッサンやパン・オ・ショコラ、タルトなど、多彩な焼き菓子やデザートが並びます。フランス産の小麦粉を使用したパンは香り高く、外はパリッと中はもっちりとした食感が特徴です。
ショーケースには時間帯によって商品が入れ替わり、午前中は定番のハード系パン、午後にはタルトやサンドイッチなどの軽食メニューが充実します。テイクアウト利用が多く、ちょっとしたお土産や差し入れとしても人気があります。パンの種類が豊富なため、訪れるたびに新しい味に出会える楽しさがあります。
丸の内店:ビストロ併設でフレンチメニューも充実
丸の内店では、パンの販売に加えて、ビストロとしてのメニューが充実しています。ランチやディナーの時間帯には、肉料理や魚料理、季節の前菜など、本格的なフレンチプレートが提供されます。パンは併設のブーランジェリーのものが供され、料理とともに味わえるスタイルです。
ドリンクメニューも豊富で、ワインやシャンパンを片手にゆっくりと食事を楽しむことができます。デザートには、フランスの伝統菓子やタルト、ムースなどが並び、コーヒーや紅茶との相性も抜群です。アラカルト中心で料理を堪能できるため、食事を目的に訪れる人も多く見られます。
店内の雰囲気と座席スタイル
渋谷店:活気のあるカジュアルな雰囲気
渋谷店は、1階がブーランジェリー、2階がブラッスリーという構成になっています。1階ではパンやスイーツを選ぶ人々で常ににぎわい、焼きたての香りが店内に広がります。明るい照明と赤を基調とした内装が印象的で、フランスの街角にある賑やかなパン屋を思わせる雰囲気です。
2階のブラッスリーは、木目調のインテリアで温かみがあり、テーブル席が中心です。大きな窓からは文化村通りを見下ろすことができ、昼と夜で異なる景色を楽しめます。ひとりでのランチや友人同士の食事など、カジュアルに利用しやすい空間で、回転率も比較的早いのが特徴です。
丸の内店:落ち着いた上質な空間
丸の内店は、ヨーロッパのビストロを思わせるエレガントな内装が魅力です。高い天井と大きな窓が開放感を生み出し、自然光が差し込む明るい店内には、白いクロスがかけられたテーブルが整然と並びます。外の並木が見える席もあり、季節ごとに異なる景観を楽しめます。
座席はゆったりと配置されており、周囲との距離が保たれているため、落ち着いた食事をしたい人にも向いています。スタッフの接客も丁寧で、ワインサービスなども行き届いています。ビジネスランチやデートなど、少し特別な時間を過ごすのにふさわしい雰囲気が感じられます。
利用シーン別のおすすめ
テイクアウト・気軽なランチなら渋谷店
渋谷店は、気軽に立ち寄ってパンやスイーツを楽しみたい人に向いています。1階のブーランジェリーでは、サンドイッチやキッシュ、タルトなどの軽食が豊富に並び、朝食やランチ用に購入する人が多く見られます。テイクアウトが中心のため、仕事や買い物の合間にも立ち寄りやすく、混雑時でもスムーズに利用できます。
購入したパンを持って、近くの代々木公園や渋谷公園通り周辺でピクニックを楽しむのもおすすめです。焼きたての香ばしいパンを外で味わえるのは、渋谷店ならではの魅力です。休日の散歩中に立ち寄る人や、友人へのお土産を探す人にも利用されています。
ゆったりした食事や記念日ランチなら丸の内店
丸の内店は、ゆっくりと食事を楽しみたいシーンにぴったりです。ビストロとしての料理が充実しており、ランチプレートやディナーコースを中心に、フレンチスタイルの食事が提供されています。ワインリストも豊富で、料理に合わせたペアリングを楽しむことができます。
ビジネス街という立地柄、平日は会食やランチミーティングに利用されることも多く、落ち着いた接客と静かな環境が整っています。週末には記念日ランチや特別な食事を目的に訪れる人も多く、丸の内の上品な街並みとともに特別感を味わうことができます。
価格帯・サービスの違い
渋谷店は、パンや焼き菓子を中心としたラインナップで、1つあたり数百円から購入できるアイテムが多くそろっています。バゲットやクロワッサンなど定番商品の価格帯は手頃で、日常使いとしても利用しやすい設定です。1階では焼きたてのパンが並び、カフェ利用時も比較的カジュアルで、短時間で気軽に立ち寄れる雰囲気です。
丸の内店は、レストランとしての要素が強く、ランチプレートは2,000円前後、ディナーは平均で1万円前後とやや高めの価格帯です。ディナータイムにはアラカルトやワインも充実しており、フルサービスで料理を提供しています。スタッフがテーブルでオーダーを取り、料理やドリンクの提供も丁寧に行われるため、接客の質に重きを置いたスタイルといえます。予約を受け付けているため、事前に席を確保してゆっくりと食事を楽しむことも可能です。
まとめ
VIRONは、フランスの伝統を受け継いだ味と雰囲気が楽しめる人気のブーランジェリーです。渋谷店と丸の内店は同じブランドながら、立地や提供スタイル、利用シーンによってそれぞれ異なる個性を持っています。どちらの店舗も、こだわりの小麦と職人の技術によるパンの香ばしさが共通しており、訪れるたびにフランスの風を感じさせてくれます。
パンを中心に気軽に立ち寄りたいなら渋谷店、食事やワインをゆったり楽しみたいなら丸の内店がおすすめです。シーンや目的に合わせて選ぶことで、VIRONの魅力をより深く堪能できます。どちらの店舗も、東京の中で本格的なフランスの味を体験できる特別な場所といえるでしょう。