【一覧表あり】愛知・名古屋は東日本と西日本どっち?電気は西で天気は東?境界線を解説

「愛知県は日本の真ん中にあるけれど、東日本と西日本、結局どちらに含まれるの?」

引越しの手続きや、ふとした会話の中で、この疑問を持ったことはありませんか?
実は、愛知県(名古屋)の扱いは「ジャンルによって東か西かがコロコロ変わる」のが正解です。ある時は西日本の一員とされ、またある時は東日本に組み込まれる……この曖昧さこそが、愛知の面白いところでもあります。

この記事では、電気・JR・気象庁・カップ麺など、分野ごとの「愛知の所属」を徹底解説します。

結論:愛知は「東」か「西」か?答えは「ジャンルによる」が正解

結論から言うと、愛知県を一律に「東」や「西」と決める法律や定義はありません。
行政、インフラ、文化など、それぞれの機関や企業が都合の良いように境界線を引いているため、分野によって所属が変わります。

まずは、ユーザーが最も知りたい主要な分野ごとの所属をまとめた「愛知の所属早見表」をご覧ください。

【保存版】愛知・名古屋の所属早見表

分野所属区分具体的な理由・境界線
電気 (Hz)西日本 (60Hz)糸魚川(新潟)と富士川(静岡)を結ぶ線より西側。
NTT (電話)西日本NTT西日本の管轄エリア(静岡県以西)。
気象庁 (予報)東日本東海地方は、広域予報では「東日本」に含まれる。
JR (鉄道)その他 (東海)東でも西でもなく「JR東海」という独立エリア。
地質 (地学)西日本糸魚川静岡構造線(フォッサマグナ西端)より西。
カップ麺東日本「どん兵衛」等は関ヶ原が境界。愛知はカツオだしの「東」味。
桃鉄 (ゲーム)東日本多くのシリーズで関ヶ原を境に「東」チームへ分類。

このように、「ライフライン(電気・電話)は西日本」「気象や食文化は東日本」という、ねじれ現象が起きているのが愛知県の特徴です。

【ライフライン・インフラ編】引っ越し前に確認したい「電気・電話・鉄道」

生活に直結するインフラ系は、間違えると「家電が使えない」「手続き先が違う」といったトラブルになりかねません。しっかりと確認しておきましょう。

電気(周波数):愛知は「西日本(60Hz)」エリア

ここが最も注意が必要です。日本の電気は明治時代の発電機導入の歴史(東京はドイツ製、大阪はアメリカ製)により、東が50Hz、西が60Hzに分かれています。

  • 愛知県の周波数: 60Hz(西日本エリア)
  • 境界線: 静岡県の富士川付近

【注意点】
東京や東北、北海道(50Hzエリア)から愛知へ引っ越す際、古い電子レンジや洗濯機、蛍光灯などはそのまま使えない場合があります。「ヘルツフリー」の家電か、「50/60Hz共用」の表記があるか必ず確認しましょう。

NTT・電話:愛知は「NTT西日本」の管轄

固定電話やインターネット回線(フレッツ光など)を提供するNTTグループにおいては、愛知県は「NTT西日本」の管轄になります。

  • NTT東日本エリア: 新潟県・長野県・山梨県・神奈川県 以東
  • NTT西日本エリア: 富山県・岐阜県・愛知県・静岡県 以西

境界線は箱根や熱海のあたりに引かれているため、愛知は完全に「西日本」チームです。引越し時の契約変更窓口を間違えないようにしましょう。

鉄道(JR):東日本でも西日本でもない「JR東海」

鉄道に関しては、東日本(緑)でも西日本(青)でもありません。愛知県は「JR東海(オレンジ)」という独立したエリアの拠点です。

  • 新幹線: 東海道新幹線はJR東海の管轄です。
  • ICカード: Suica(東)やICOCA(西)も使えますが、地元カードは「TOICA」です。
  • 境界駅:
    • 東側:熱海駅(ここから東はJR東日本)
    • 西側:米原駅(ここから西はJR西日本)
    • ※在来線の国府津駅や塩尻駅なども境界となります。

【行政・地理編】気象庁や教科書での扱いは?

「西日本だと思っていたのに、ニュースでは東日本扱いされた」と愛知県民が困惑するのがこの分野です。

気象庁の予報区分:愛知はまさかの「東日本」

テレビの天気予報で「これからの1ヶ月、東日本では気温が高くなるでしょう」と言われた場合、愛知県もその話に含まれています。

気象庁は日本を「北日本・東日本・西日本・沖縄奄美」の4つに区分しており、それぞれの定義は以下の通りです。

  • 東日本: 関東甲信、北陸、東海(愛知・岐阜・三重・静岡)
  • 西日本: 近畿、中国、四国、九州北部、九州南部

なんと、三重県までもが気象庁区分では「東日本」に含まれます。天気予報を見る際は「自分たちは東日本」という意識が必要です。

地質学(フォッサマグナ):地盤で見ると「西日本」

地理や地学の授業で習う「フォッサマグナ(大きな溝)」と「糸魚川静岡構造線」。
地質学的には、この構造線より西側を「西南日本(西日本)」、東側を「東北日本(東日本)」と呼びます。

愛知県はこの線の西側にあるため、地質学的には「西日本」に分類されます。

【文化・食習慣編】「どん兵衛」や「カレー」に見る境界線

日常生活やテレビ番組(『秘密のケンミンSHOW』など)で話題になる、食や文化の境界線を見てみましょう。

カップうどん(どん兵衛):愛知は「東日本(カツオだし)」

日清食品の「どん兵衛」には、東日本向け(カツオだし)と西日本向け(昆布だし)があるのは有名な話です。この境界線は「関ヶ原(岐阜県)」付近にあります。

  • 愛知県の販売品: 東日本版 (E)
  • 味の特徴: カツオだしが効いた、醤油の色が濃いスープ

関ヶ原を越えてすぐの愛知県は、東日本版の販売エリアです。パッケージの成分表示付近に「(E)」と書かれていれば東日本版、「(W)」なら西日本版です。

カレーのお肉と餅の形

  • カレーの肉:
    • 東日本=豚肉 / 西日本=牛肉
    • 愛知=豚肉派が優勢(東日本寄り)。ただし、CoCo壱番屋(愛知発祥)などの影響もあり、ポークが基本ですが「独自の文化」とも言えます。
  • お餅の形:
    • 東日本=角餅 / 西日本=丸餅
    • 愛知=角餅(東日本寄り)。ただし、お雑煮においては「焼かずに煮る」という関西風の調理法と、「すまし汁(本来は角餅には焼いて入れる)」に角餅を入れるという、独特の混合スタイルが見られます。

【番外編】「桃鉄」や「岐阜・三重」との関係性

ゲームの世界や、お隣の県との関係性についても触れておきましょう。

ゲーム「桃太郎電鉄」での決戦!愛知はどっちチーム?

人気ゲーム『桃太郎電鉄』シリーズでは、「東西対決」などのイベントが発生することがあります。
この場合、多くの作品で「関ヶ原」が境界線として設定されます。

そのため、関ヶ原より東にある名古屋(愛知)は「東日本チーム」に分類されることが一般的です。ゲーム内で「西日本を救え!」といったミッションがある場合、名古屋は対象外になることが多いので注意しましょう。

岐阜・三重との比較:東海3県でも扱いはバラバラ

「東海3県」と一括りにされますが、県ごとに微妙に立ち位置が異なります。

  • 愛知県: 東と西のハイブリッド。独自の「名古屋文化」が強い。
  • 岐阜県: 愛知とセット扱いされやすいが、関ヶ原より西(大垣など)は関西弁や関西文化が強くなる。
  • 三重県: ここが一番複雑です。
    • 行政・天気=東海(東日本扱い)
    • 方言=関西弁イントネーション
    • 鉄道=JR東海とJR西日本が混在
    • 結論: 実質的にはかなり「西日本(近畿)」に近い文化圏です。

まとめ:愛知は「東」と「西」が融合する独自のエリア

ここまでの情報を整理すると、愛知県(名古屋)は以下のような立ち位置になります。

  • 生活インフラ(電気・NTT): 西日本
  • 天気・カップ麺・ゲーム: 東日本
  • 鉄道・独自文化: どっちでもない(東海・中京)

愛知県は、東日本の機能と西日本の機能が入り混じり、さらにそこから味噌カツやモーニングといった独自文化を生み出した「日本のユーティリティプレイヤー」と言えます。

「どっちなの?」と聞かれたら、「電気は西だけど、天気は東なんだよ」と答えると、ちょっとした雑学として話が弾むかもしれませんね。