「次の休みは蔵王に行こう!」と思い立ったものの、いざ調べ始めると「宮城県と山形県、結局どっちにあるの?」と迷ってしまったことはありませんか?
実は、蔵王とはひとつの山を指す言葉ではなく、両県にまたがる広大な連峰の総称。そのため、「宮城蔵王」と「山形蔵王」の2つのエリアが存在します。
「有名な御釜(おかま)が見たい」「白濁した温泉に浸かりたい」「迫力ある樹氷を見たい」……。あなたのその目的、実は行くべき県が決まっているかもしれません。
この記事では、蔵王の所在地に関するモヤモヤを解消し、目的別に「宮城・山形のどちらを選ぶべきか」を徹底比較しました。
- 「御釜」の住所はどっち?
- 「蔵王温泉」はどっちの県?
- 「樹氷」や「スキー場」の違いは?
2026年最新のアクセス情報とあわせて、あなたの旅にぴったりの「蔵王」を見つけていきましょう!
【結論】蔵王は「宮城」と「山形」の両方にあります
「蔵王」という単一の山があると思われがちですが、正しくは宮城県と山形県の県境に南北に連なる連峰の総称を「蔵王連峰(蔵王山)」と呼びます。
そのため、山を挟んで東側(太平洋側)が「宮城蔵王」、西側(日本海側)が「山形蔵王」として親しまれています。
どっちがどっち?位置関係のポイント
境界線が入り組んでいるため少し複雑ですが、主な特徴は以下の通りです。
- 最高峰(熊野岳): 山形県側に位置します(標高1,841m)。
- シンボル「御釜(おかま)」: 住所は宮城県(蔵王町・川崎町)に属します。
- 蔵王温泉: 山形県側の麓に広がる、日本屈指の古湯です。
このように、見どころや施設が両県に分散しているため、「何を見たいか・何をしたいか」によって目的地を選ぶ必要があります。
宮城蔵王と山形蔵王の比較早見表
まずは、両エリアの主な特徴をパッと比較してみましょう。
| 比較項目 | 山形蔵王(西側) | 宮城蔵王(東側) |
|---|---|---|
| 主な特徴 | 巨大な温泉街とスキー場の融合 | 雄大な自然景観とアクティビティ |
| 有名スポット | 蔵王温泉、蔵王ロープウェイ | 御釜(おかま)、滝見台 |
| 樹氷の楽しみ方 | ロープウェイで見学・ライトアップあり | 雪上車「ワイルドモンスター」で探検 |
| スキー場 | 蔵王温泉スキー場(国内最大級) | みやぎ蔵王えぼし、すみかわ等 |
| アクセス拠点 | 山形駅・山形上山IC | 仙台駅・白石蔵王駅・村田IC |
このように、「温泉街の賑わいとスキーをセットで楽しむなら山形」、「御釜などの自然景観を楽しみ、仙台から日帰りで立ち寄るなら宮城」というのが基本的な選び方の目安になります。
目的別:あなたはどっちの蔵王に行くべき?
「宮城と山形、どちらも魅力的で選べない」という方のために、旅の目的別にどちらのエリアが適しているかを詳しく解説します。あなたのやりたいことに当てはまる方を選んでみてください。
温泉とスキーをセットで満喫したいなら「山形蔵王」
宿泊を伴う旅行や、アフタースキーまで存分に楽しみたいなら山形側がおすすめです。
- 強酸性の名湯「蔵王温泉」: 開湯1900年の歴史を誇る温泉街。強酸性の硫黄泉は「美肌の湯」としても有名で、独特の湯の香りと白濁したお湯が旅情をかき立てます。
- 国内最大級のゲレンデ: 山形側の「蔵王温泉スキー場」は、単独のスキー場としては日本トップクラスの広さ。初心者から上級者まで楽しめる多彩なコースがあり、滑った後にそのまま温泉街へ繰り出せるのが最大の魅力です。
- 夜の樹氷観賞: 蔵王ロープウェイを利用して、ライトアップされた幻想的な樹氷を気軽に楽しめます。
こんな人におすすめ:
- 温泉街の雰囲気を楽しみながら泊まりがけで遊びたい
- スキーやスノーボードを広大なエリアで楽しみたい
- 寒い中歩かずに、ロープウェイで快適に樹氷を見たい
「御釜」を間近で見たい、冒険を楽しみたいなら「宮城蔵王」
絶景写真が撮りたい、あるいは仙台を拠点にしたアクティブな旅なら宮城側が最適です。
- 蔵王のシンボル「御釜(おかま)」: エメラルドグリーンの湖面が美しい火口湖、御釜。住所は宮城県にあり、宮城側からの方がアクセスルートが充実しています。
- 雪上車「ワイルドモンスター号」: 暖房完備の巨大な雪上車に乗って、樹氷原の奥深くを目指すツアーは宮城側(すみかわスノーパーク)ならではの体験。ロープウェイとは一味違う、冒険気分を味わえます。
- 仙台からのアクセスの良さ: 仙台中心部から車やバスで約1時間。日帰りでも十分に大自然を満喫できるため、宮城観光のついでに立ち寄るのにも便利です。
こんな人におすすめ:
- 仙台を拠点に日帰りで観光したい
- 雪上車に乗って間近で「スノーモンスター」を見たい
- 蔵王エコーラインをドライブして絶景を楽しみたい
【早見表】あなたの「やりたいこと」はどっち?
迷ったら、このチェックリストで多い方を選んでみてください。
| やりたいこと | おすすめのエリア |
|---|---|
| 強酸性の白濁した温泉に入りたい | 山形蔵王 |
| 温泉街を浴衣で散策したい | 山形蔵王 |
| ロープウェイで空中散歩を楽しみたい | 山形蔵王 |
| 「御釜」の写真を撮りに行きたい | 宮城蔵王 |
| 雪上車で樹氷の近くまで行きたい | 宮城蔵王 |
| 仙台駅からサクッと日帰りしたい | 宮城蔵王 |
有名スポットの「どっち?」を解消
蔵王観光の2大キーワードである「樹氷」と「御釜」。これらはどちらの県でも語られるため混乱を招きやすいスポットです。それぞれの違いをスッキリ整理しましょう。
樹氷(スノーモンスター)はどっち?
答え:どちらでも見られますが「見せ方」が全く違います。
「樹氷(じゅひょう)」は宮城・山形どちらの県側にも群生していますが、観光のスタイルで選ぶのが正解です。
| 特徴 | 山形側(山形蔵王) | 宮城側(宮城蔵王) |
|---|---|---|
| 主な移動手段 | 蔵王ロープウェイ | 雪上車「ワイルドモンスター号」 |
| 楽しみ方 | 空中散歩、山頂駅周辺の散策 | 暖房付の雪上車で樹氷原の奥地へ |
| 夜の観光 | 幻想的なライトアップあり | (原則なし) |
| こんな人に | 気軽に、夜まで楽しみたい方 | 冒険気分で間近に迫りたい方 |
山形側はスキー場と隣接しており、「観光地として整備された美しさ」が魅力。対して宮城側は、スキー場からさらに奥地へ雪上車で進むため、「ありのままのダイナミックな自然」を体感できます。
御釜(おかま)はどっち?
答え:住所は「宮城県」ですが、山形からも行けます。
エメラルドグリーンの湖面で知られる「御釜」は、地図上の住所は宮城県蔵王町・川崎町にあります。しかし、観光道路が県境をまたいでいるため、両県からアクセス可能です。
- 宮城側から: 遠刈田温泉を経由して「蔵王エコーライン」を登ります。
- 山形側から: 蔵王温泉付近から「蔵王エコーライン」を登ります。
どちらから登っても、最終的に「蔵王ハイライン(有料道路)」を通って山頂付近まで行くことができます。
⚠️ 【重要】11月〜4月下旬は「御釜」が見られません!
2026年1月現在、御釜へと続く「蔵王エコーライン」および「蔵王ハイライン」は、冬季閉鎖のため全面通行止めとなっています。
冬の時期は、山形側のロープウェイ山頂付近から遠目に雪に覆われた御釜のエリアを眺めることはできますが、宮城側から車で行くことはできませんのでご注意ください。
結局「蔵王温泉」ってどっちにあるの?
答え:有名な「強酸性泉の蔵王温泉」は山形県です。
「蔵王に泊まろう」となった際、最も有名な温泉街は山形側の「蔵王温泉」です。
一方で、宮城側にも「遠刈田(とおがった)温泉」という名湯があります。
- 山形:蔵王温泉(強酸性、白濁したお湯、スキー場直結)
- 宮城:遠刈田温泉(弱アルカリ性・中性など、茶褐色の湯、御釜観光の拠点)
「どっちの温泉に入りたいか」で選ぶのも、失敗しないルート選びのコツですよ。
アクセスと移動のポイント
蔵王へ行く際は、「冬の雪山シーズン」か「春〜秋のグリーンシーズン」かで、移動手段やルートが大きく変わる点に注意が必要です。
主要拠点からのアクセス一覧(2026年最新)
| 出発地 | 目的地 | 移動手段(目安) | 所要時間・料金(大人片道) |
|---|---|---|---|
| 仙台駅 | 宮城蔵王(遠刈田) | 高速バス(予約不要便あり) | 約1時間 / 1,400円 |
| 仙台駅 | 山形蔵王(温泉街) | 高速バス(冬季限定・予約制) | 約1時間25分 / 2,500円 |
| 山形駅 | 山形蔵王(温泉街) | 路線バス(山交バス) | 約40分 / 1,200円 |
| 白石蔵王駅 | 宮城蔵王(遠刈田) | 路線バス | 約50分 / 950円 |
シーズン別:移動の注意点
【冬(12月〜4月下旬)】県境の通り抜けはできません!
この時期、宮城と山形を結ぶ「蔵王エコーライン」は冬季閉鎖(2026年4月24日 11:00まで予定)されています。
- 注意: カーナビで近く見えても、山を越えることはできません。宮城蔵王から山形蔵王へ移動するには、一度山を降りて「山形自動車道」へ大きく迂回する必要があります(車で約1時間半)。
- 樹氷観光: 仙台駅から宮城側の「すみかわスノーパーク」へ行く場合は、専用送迎バス「樹氷号」(要予約)の利用が非常に便利です。
【春〜秋(4月下旬〜10月)】絶景ドライブのベストシーズン
雪が解けるとエコーラインが開通し、宮城と山形を自由に行き来できるようになります。
- おすすめルート: 仙台→宮城側から登って「御釜」を観光→そのまま山形側へ降りて「蔵王温泉」で日帰り入浴……という「蔵王横断ルート」が可能です。
- 雪の回廊: 4月下旬の開通直後は、道路の両脇に数メートルの雪の壁が残る「雪の回廊」の中をドライブできます。
移動のコツ:拠点をどこにする?
- 新幹線で来るなら:
- 山形新幹線で「山形駅」へ(山形蔵王がすぐそこ)。
- 東北新幹線で「白石蔵王駅」または「仙台駅」へ(宮城蔵王へのバスが出ています)。
- 車で来るなら:
- 宮城側は東北自動車道「村田IC」または「白石IC」。
- 山形側は東北中央自動車道「山形上山IC」。
💡 ワンポイントアドバイス
2026年冬、仙台から山形蔵王へ向かう予約制バスは、土日祝を中心に増便されています。スキー・スノーボード客で混雑するため、週末に利用する場合は早めのネット予約をおすすめします。
まとめ
「蔵王は宮城と山形どっち?」という問いへの答えは、「県境にあるため両方にあるが、目的によって行くべき県がはっきり分かれる」です。
最後に、どちらの蔵王を選ぶべきか、判断ポイントをおさらいしましょう。
- 「山形蔵王」を選ぶべき人
- 歴史ある蔵王温泉に泊まって、のんびり街歩きを楽しみたい
- 日本最大級のゲレンデでスキー・スノーボードを思う存分滑りたい
- ロープウェイで空中から樹氷を眺め、夜のライトアップも見たい
- 「宮城蔵王」を選ぶべき人
- 蔵王のシンボル「御釜」をメインに観光したい(春〜秋)
- 雪上車「ワイルドモンスター号」で、迫力ある樹氷原に飛び込みたい
- 仙台駅を拠点にして、日帰りでサクッと大自然を楽しみたい
【旅の注意点】
2026年1月現在、宮城と山形を結ぶ「蔵王エコーライン」は冬季閉鎖中です。この時期に両エリアをはしごするのは時間がかかるため、「今回は山形側(温泉重視)」「次は宮城側(御釜重視)」と、目的をひとつに絞るのが旅を成功させるコツですよ。
四季折々で全く違う表情を見せてくれる蔵王。あなたの今の気分にぴったりのルートを選んで、素敵な旅の思い出を作ってくださいね!