【2026最新】上越新幹線と北陸新幹線、どっちに乗る?違い・見分け方・目的地別の選び方を徹底ガイド

東京駅のホームに立つと、電光掲示板に並ぶ「とき」「かがやき」「はくたか」といった多くの列車名。どちらも同じホームから出発し、群馬県の高崎駅までは同じ線路を走る「上越新幹線」「北陸新幹線」ですが、「結局、どっちに乗ればいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

特に2024年3月の北陸新幹線・敦賀延伸以降、行き先や停車駅のパターンがさらに広がり、正確な違いを把握しておくことはスムーズな移動に欠かせません。

「間違えて反対方向の県へ行ってしまった……」という失敗を未然に防ぐために、本記事では以下のポイントを中心に両路線の違いを徹底解説します。

  • 目的地とルート: 「新潟」へ行くのか、「長野・金沢・敦賀」へ行くのか
  • 列車名の見分け方: 自由席がない列車や、特定の区間しか走らない列車の注意点
  • 車両の共通点と罠: 見た目が同じ「E7系」をどう識別すべきか
  • 予約のコツ: JR東日本とJR西日本、どちらのサイトを使うのが正解か

この記事を読めば、もうホームで迷うことはありません。2026年現在の最新状況に基づいた、安心で快適な旅のガイドとしてご活用ください。

【一目でわかる】上越・北陸新幹線の比較まとめ

「新潟方面」へ向かうのが上越新幹線、「長野・金沢・敦賀方面」へ向かうのが北陸新幹線です。まずは、両路線の決定的な違いを一覧表で整理しました。

主要項目 比較表(2026年現在)

比較項目上越新幹線 (Joetsu)北陸新幹線 (Hokuriku)
主な行き先新潟・長岡・越後湯沢長野・富山・金沢・福井・敦賀
路線の終点新潟駅敦賀駅
主要な列車名とき(速達)
たにがわ(各停・近距離)
かがやき(最速達)
はくたか(主要駅停車)
あさま(長野発着)
つるぎ(北陸内シャトル)
分岐する駅高崎駅高崎駅
運行会社JR東日本JR東日本(東京〜上越妙高)
JR西日本(上越妙高〜敦賀)
自由席全列車にあり「かがやき」は全車指定席
(自由席なし)
最高速度275km/h260km/h
使用車両E7系E7系・W7系(見た目はほぼ同じ)

ルートの分かれ道は「高崎駅」

上の図の通り、東京駅から大宮駅、高崎駅までは同じ線路を共有していますが、高崎駅を出た直後に道が大きく二手に分かれます。

  • 右(北上)へ進む: 上越新幹線。トンネルを抜けて新潟県へ。
  • 左(西進)へ進む: 北陸新幹線。浅間山の麓を通り、長野県・北陸方面へ。

💡 ここがポイント!
どちらも同じホーム(東京駅20〜23番線)から発車するため、乗り間違えには注意が必要です。最も簡単な見分け方は、電光掲示板や列車の側面に「新潟」の文字があるかどうかをチェックすること。新潟の文字があれば「上越新幹線」です。

走行ルートと分岐点のポイント:鍵は「高崎駅」

上越新幹線と北陸新幹線を語る上で、最も重要なキーワードが「高崎駅(群馬県)」です。なぜなら、この駅を境に線路が物理的に二手に分かれるからです。

東京〜高崎間は「同じ線路」を走る

東京駅を出発してから、上野、大宮を経由し、高崎駅に到着するまでの約100kmの区間は、両方の新幹線が全く同じ線路を共有しています。そのため、大宮駅や高崎駅のホームには、行き先の異なる複数の列車が次々と入線してきます。

高崎駅を過ぎた直後に「運命の分かれ道」

高崎駅を出発して数分後、列車は巨大な分岐点に差し掛かります。ここでの進路の違いが、最終的な目的地を決定づけます。

  • 直進(北上):上越新幹線
    高崎からそのまま北へ向かいます。「国境の長いトンネル」として有名な大清水(だいしみず)トンネルを抜け、三国山脈を越えて新潟県へと入ります。
  • 左へカーブ(西進):北陸新幹線
    高崎から大きく左へ進路を変え、碓氷峠(うすいとうげ)付近の急勾配を登って長野県へ向かいます。その後、日本海側へ抜けて富山・石川・福井県へと進みます。

乗り間違えないための「3つのチェックポイント」

同じホーム、同じような車両でやってくるため、特に急いでいる時は注意が必要です。以下の3点を確認する癖をつけましょう。

  1. 電光掲示板の「経由地」を見る
    北陸新幹線は必ず「長野経由」や「金沢行」といった表示が出ます。上越新幹線は「新潟行」または「越後湯沢行」が基本です。
  2. 足元の「乗車口案内」の色を見る
    東京駅などのホームの床には、列車ごとに並ぶ位置が色分けされています。これに従って並べば、少なくとも別の路線の列車の列に並ぶミスは防げます。
  3. 車内放送をよく聞く
    高崎駅に到着する前、車内では必ず「この電車は〇〇新幹線、〇〇行きです。高崎を出ますと、次は〇〇に止まります」とアナウンスが流れます。

注意:高崎駅での切り離しは現在ありません
かつては東北・秋田新幹線のように、途中の駅で連結・切り離しを行う運用もありましたが、現在の上越・北陸新幹線では全ての列車が単独(12両編成)で運行されています。「前の車両が新潟行きで、後ろが金沢行き」といったことはないので、その点は安心してください。

列車名と停車駅の違い:どれに乗ればいい?

ホームの掲示板に並ぶ多くの名前。「どれが一番早く着くの?」「この列車は自分の駅に止まる?」という疑問を解決するために、それぞれの列車の役割を整理しました。

上越新幹線(新潟方面)

上越新幹線の列車名は、主に「距離」と「停車駅」で使い分けられています。

  • とき(Toki)
    東京〜新潟間を走る主力・最速達タイプです。主要な駅にのみ停車する速い「とき」と、多くの駅に止まる「とき」があります。新潟まで行くなら、まずはこの「とき」を探しましょう。
  • たにがわ(Tanigawa) 東京〜高崎・越後湯沢間を結ぶ近距離・各駅停車タイプです。主に通勤客や、スキー・スノボ客向けに運行されています。
    • ワンポイント: 冬のシーズンのみ、越後湯沢の先にあるスキー場直結の「ガーラ湯沢駅」まで行く「たにがわ」が登場します。

北陸新幹線(長野・金沢・敦賀方面)

北陸新幹線は2024年3月の敦賀(つるが)延伸により、列車ごとの役割がより明確になりました。

  • かがやき(Kagayaki) 東京〜敦賀を最短で結ぶ最速達タイプです。停車駅が非常に少なく、金沢や敦賀へ急ぐ人に最適です。
    • ⚠️注意: 「かがやき」は全車指定席です。自由席がないため、あらかじめ切符を買っておく必要があります。
  • はくたか(Hakutaka)
    主に東京〜金沢・敦賀間を走り、多くの駅に停車するタイプです。飯山駅や上越妙高駅など、速達列車が止まらない駅を利用する際に便利です。
  • あさま(Asama)
    東京〜長野間のみを走る区間列車です。長野県内(軽井沢・佐久平・上田など)への観光や通勤に特化した役割を持っています。
  • つるぎ(Tsurugi)
    富山・金沢〜敦賀間のみを走るシャトルタイプです。敦賀駅で関西・名古屋方面の特急列車と接続する役割がメインで、東京方面からは通常利用しません。

【早見表】スピードと自由席の有無

路線列車名スピード自由席主な行き先
上越とき★★★あり新潟
たにがわあり越後湯沢
北陸かがやき★★★★なし金沢・敦賀
はくたか★★あり金沢・敦賀
あさま★★あり長野

迷った時の選び方:

  • 新潟に行きたいなら: 「とき」一択。
  • 金沢・敦賀に早く行きたいなら: 「かがやき」。ただし全車指定席なので注意。
  • 軽井沢に行きたいなら: 「あさま」か「はくたか」。

車両と設備の違い:見た目は同じでも中身が違う?

東京駅のホームで列車を待っていると、「北陸新幹線だと思ったら上越新幹線だった」ということがよくあります。それもそのはず、現在、両路線の主力車両は全く同じ見た目の「E7系」に統一されているからです。

主力車両は「E7系・W7系」で共通

かつての上越新幹線といえば、オール2階建ての「Max」が象徴的でしたが、現在は引退しています。現在は、以下の2形式が両方の路線を走っています。

  • E7系: JR東日本が所有する車両
  • W7系: JR西日本が所有する車両

どちらもアイボリーホワイトのボディに「空色」の帯、そして日本の伝統工芸を意識した「銅色(カッパー)」のラインが特徴です。

車内の設備はどちらも「最高クラス」

見た目が同じなので、車内の快適性も両路線で差はありません。どの列車に乗っても、最新の設備を利用できます。

  • 全席コンセント完備: 普通車を含め、全ての座席に電源コンセントがあります。
  • 無料Wi-Fi: 「JR-EAST FREE Wi-Fi」などが利用可能です。
  • グランクラス(GranClass): どちらの路線にも、最上級クラスの「グランクラス」が連結されています。

【豆知識】北陸新幹線だけの「特殊な機能」

見た目は同じでも、実は北陸新幹線を走る車両には「過酷な環境を生き抜くための秘密」が隠されています。

  1. 周波数の切り替え機能:
    日本の電気は糸魚川付近を境に「50Hz(東日本)」と「60Hz(西日本)」に分かれています。北陸新幹線はその境界線を3回またぐため、走行中に電気を切り替える特殊な装置を積んでいます。上越新幹線は50Hzのままなので、この機能は使いません。
  2. 急勾配への対応:
    北陸新幹線は長野県の碓氷峠付近で非常に急な坂を登り降りします。そのため、強力なブレーキ性能を備えています。
  3. 所有会社の見分け方:
    車体の横にあるロゴマークをよく見ると、「East Japan Railway Company(E7系)」「West Japan Railway Company(W7系)」かが書かれています。これで見分けられたら、かなりの新幹線通です。

まとめ:
設備面ではどちらに乗っても「当たり」です。全席コンセント付きの快適な移動が約束されています。ただし、北陸新幹線の「かがやき」に限っては、設備は同じでも「予約(指定席)」が必要という点だけ忘れないようにしましょう。

【目的別】どっちの新幹線を選ぶべき?

「行き先は決まっているけれど、どちらの路線がより自分に合っているのか迷う」という方のために、旅の目的別に選ぶべき新幹線を提案します。2026年現在、それぞれの路線は独自の強みを持っています。

スキー・スノボ・雪遊びなら「上越新幹線」

冬のアクティビティが目的なら、圧倒的に上越新幹線が便利です。

  • 越後湯沢駅: 駅周辺に数多くのスキー場が集結。東京から最短約70分という手軽さが魅力です。
  • ガーラ湯沢駅(冬季限定): 新幹線の改札を出たらそこはもうスキーセンター。レンタルも充実しており、手ぶらで日帰りスキーが楽しめます。
  • ポイント: 運行本数が多い「たにがわ」を利用すれば、自由席でも座りやすく、ファミリー層にもおすすめです。

歴史・名所・街歩きなら「北陸新幹線」

観光スポットのバリエーションと「旅情感」を求めるなら、断然北陸新幹線です。

  • 長野・軽井沢: 善光寺参りや高原リゾートでのショッピング。
  • 金沢: 兼六園やひがし茶屋街など、加賀百万石の城下町散策。
  • 福井・敦賀: 2024年に延伸した福井エリア。世界三大恐竜博物館の一つ「福井県立恐竜博物館」や、気比神宮へのアクセスが飛躍的に向上しました。
  • ポイント: 最速の「かがやき」を使えば、東京から金沢まで約2時間半、敦賀まで約3時間強で到着します。

グルメ・日本酒・海の幸なら「どちらも正解!」

食に関しては甲乙つけがたい魅力がありますが、ジャンルが少し異なります。

  • 上越新幹線(新潟): 「米と日本酒」の聖地。新潟駅にある「ぽんしゅ館」では、県内全ての酒蔵の利き酒が楽しめます。
  • 北陸新幹線(富山・金沢・敦賀): 「日本海の海の幸」が主役。富山の「富山湾の宝石(白えび)」や、金沢・敦賀の「カニ・寿司」は、わざわざ食べに行く価値があります。

【一目で決まる】目的別セレクト表

あなたの目的おすすめの路線おすすめの降車駅
手軽に雪山へ行きたい上越ガーラ湯沢・越後湯沢
温泉でゆっくりしたい両方越後湯沢(上越)、加賀温泉(北陸)
洗練された街歩きをしたい北陸金沢・軽井沢
恐竜や歴史に触れたい北陸福井・敦賀・長野
地酒と米を堪能したい上越新潟・長岡

アドバイス:
「とにかく早く、遠くへ行きたい」なら北陸新幹線のかがやきを。「のんびり自由席で、途中の温泉地に寄り道したい」なら上越新幹線のときや北陸新幹線のはくたかを選ぶのが、賢い旅のコツです。

知っておくと得する豆知識

最後に、切符を買うときや冬の移動で役立つ、一歩踏み込んだ実務的な知識を紹介します。これを押さえておけば、新幹線利用のストレスがぐっと減るはずです。

運行会社と予約サイトの「境界線」

どちらの新幹線も東京駅から出発しますが、運営している会社が異なります。これが「どのサイトで予約するか」に影響します。

  • 上越新幹線:全線がJR東日本の管轄です。
    • 予約は「えきねっと」が最もスムーズ。JRE POINTも貯まりやすく、チケットレス乗車にも対応しています。
  • 北陸新幹線:上越妙高駅を境に会社が変わります。
    • 東京〜上越妙高:JR東日本
    • 上越妙高〜敦賀:JR西日本
    • ポイント: JR東日本の「えきねっと」とJR西日本の「e5489」、どちらからでも全区間の予約が可能ですが、北陸エリアにお住まいの方はJR西日本のポイントが貯まる「e5489」を使うのが一般的です。

雪国を走る「雪対策」の違い

どちらも豪雪地帯を走るため、めったなことでは止まりませんが、実は雪への戦い方が異なります。

  • 上越新幹線:スプリンクラーで「溶かす」
    • 線路沿いに無数のスプリンクラーがあり、温水をまいて雪を溶かします。これは「元祖・雪に強い新幹線」としての伝統的な知恵です。
  • 北陸新幹線:貯雪スペースに「ためる」
    • 線路の脇に深い溝やスペースを設け、除雪機で跳ね飛ばした雪をそこに溜める設計になっています。比較的新しい路線ならではの高架構造を活かした対策です。

どちらも「雪には非常に強い」ので、冬の旅行でも信頼性は抜群です。

「高崎乗り換え」で新潟と北陸をハシゴできる

「新潟でお寿司を食べてから、金沢で街歩きをしたい」という欲張りな旅も、分岐点である高崎駅を上手く使えば可能です。

  • 上越新幹線で「新潟 → 高崎」へ戻り、そこから北陸新幹線に乗り換えて「高崎 → 金沢」へ向かうルートです。
  • 注意点: 乗り継ぎ割引などのルールが複雑になる場合があるため、駅の窓口や予約サイトで「通し」の運賃を確認することをおすすめします。

まとめ:

  • 予約は「えきねっと」があれば基本OK(北陸はe5489も可)。
  • 雪で止まる心配はどちらも低い。
  • 高崎駅を拠点にすれば、新潟と北陸を1回の旅行で楽しむことも可能!

まとめ:高崎で分かれる「新潟」と「北陸」

上越新幹線と北陸新幹線、どちらに乗るべきかもう迷うことはありません。最後に、目的地に間違いなく到着するためのポイントをおさらいしましょう。

両路線の違い・決定版チェックリスト

  • 目的地で選ぶ
    • 上越新幹線: 新潟、長岡、越後湯沢(スキー・日本酒・米)
    • 北陸新幹線: 軽井沢、長野、富山、金沢、福井、敦賀(温泉・歴史・海の幸)
  • 「高崎駅」が運命の分かれ道
    • 東京〜高崎間は同じホーム・同じ線路。高崎を過ぎて「真っ直ぐ」なら新潟、「左」へ曲がれば北陸です。
  • 列車名と自由席に注意
    • 新潟へ急ぐなら「とき」。
    • 金沢・敦賀へ急ぐなら「かがやき」。ただし、かがやきは全車指定席なので自由席特急券では乗れません。
  • 見た目に惑わされない
    • どちらも同じ「E7系」車両が走っています。色や形で判断せず、必ずホームの掲示板や車体の「行先表示」を確認しましょう。

旅をより快適にするための「最後のアドバイス」

もしあなたが東京駅のホームで「どっちだろう?」と迷ったら、掲示板に「新潟」という文字があるか探してください。あれば上越、なければ(金沢・敦賀・長野行きなら)北陸です。これだけ覚えておけば、反対方向へ行ってしまう最悪の事態は防げます。

2024年の敦賀延伸により、北陸方面への旅はさらに便利に、楽しくなりました。一方で、雪国の情緒あふれる新潟方面もまた格別の魅力があります。今回のガイドを参考に、あなたにとって最高の新幹線の旅を楽しんでくださいね!