「四国の主要都市で、本当に発展しているのはどっち?」
「移住や転勤をするなら、どっちが便利で都会的な生活を送れる?」
四国の東部に位置し、関西圏の玄関口としての顔を持つ徳島市。一方、太平洋を望み、独自の文化と活気ある中心市街地を誇る高知市。この2都市の「都会度」を巡る議論は、四国内でも常に注目を集めるテーマです。
2026年現在、両市はそれぞれ独自の進化を遂げています。
徳島市は、四国唯一の「電化路線なし(電車が走っていない)」という特徴を持ちながらも、神戸・大阪へ2時間圏内という圧倒的な「広域利便性」を武器に、IT企業の進出や郊外型のメガモールが発展。対する高知市は、路面電車が走る情緒ある街並みと、日本屈指の稼働率を誇る「帯屋町アーケード」を中心に、四国でも珍しい「中心部への高密度な集中」を実現しています。
「人口が多いほうが都会」なのか、それとも「街並みが賑やかなほうが都会」なのか。
本記事では、2026年の最新統計データに加え、交通インフラ、大型商業施設の充実度、そして夜の繁華街の活気に至るまで、5つの切り口で両市を徹底比較しました。
この記事を読めば、あなたのライフスタイルにとって「どちらがより都会(便利)に感じられるか」が明確にわかるはずです。
結論:何を「都会」と定義するかで勝者が決まる
「徳島と高知、結局どっちが都会なの?」という問いへの答えは、あなたが「都会」という言葉に何を求めているかによって180度変わります。2026年現在の両市の状況を分析すると、勝敗は以下の2つの評価軸で分かれます。
「視覚的な都会感」と「街の密度」なら:高知市の勝ち
もしあなたが、ビルが立ち並び、多くの人が行き交うアーケードや路面電車といった「目に見える都市景観」を重視するなら、高知市こそが都会だと感じるでしょう。
- 中心部の圧倒的な集客力: 帯屋町周辺の賑わいは四国屈指。
- 都市インフラの象徴: 街中を走る路面電車が「都市としての完成度」を演出。
- 単独市制の強み: 県内の機能が高知市一極に集中しているため、局地的なエネルギーが非常に強いのが特徴です。
「広域的な利便性」と「関西への近さ」なら:徳島市の勝ち
一方で、もしあなたが「最新の大型商業施設が身近にあり、必要に応じて大都市(大阪・神戸)へすぐ行ける環境」を都会的だと定義するなら、徳島市に軍配が上がります。
- 関西経済圏との接続: 高速バスで神戸まで約1.5時間。「週末は大阪へ」が日常の選択肢に入る強み。
- 郊外の充実度: イオンモール徳島やゆめタウンといった巨大モールを核とした、車社会ならではの「進化した地方都市」の利便性。
- 都市圏の広がり: 市単独の人口では高知に譲るものの、周辺自治体を含めた「東徳島都市圏」としての生活圏は非常に厚みがあります。
【クイック診断】あなたにとっての正解は?
- 「路面電車や徒歩圏内で、活気ある街歩きを楽しみたい」
→ あなたにとっては 高知市 が都会です。 - 「車で大型モールを巡り、大型連休はすぐに関西へ遊びに行きたい」
→ あなたにとっては 徳島市 が都会です。
数字で見る都会度:基本スペック比較(2026年最新)
「どちらが都会か」を議論する上で、避けて通れないのが客観的な統計データです。2026年現在の最新推計値をもとに、両市のスペックを比較表にまとめました。
| 比較項目 | 徳島市(徳島県) | 高知市(高知県) |
|---|---|---|
| 市域人口 | 約24.5万人 | 約31.2万人 |
| 都市圏人口 | 約60.5万人(東徳島圏域) | 約44.8万人(高知中央圏域) |
| 人口密度 | 約1,280人/km² | 約1,010人/km²(※可住地密度は高い) |
| スタバ店舗数 | 10店舗(県内計) | 9店舗(県内計) |
| 百貨店・大型店 | アミコ、イオンモール徳島、ゆめタウン等 | 高知三越、イオンモール高知、帯屋町商店街 |
| 関西(神戸)への距離 | 最短 約1.5時間(高速バス) | 約4.5時間〜5時間(高速バス) |
人口の「高知」か、都市圏の「徳島」か
数字の上で最も興味深いのは、人口の分布状況です。
- 高知市:一極集中型の「地方中核都市」
高知市は県内人口の約45%が集中する「一極集中」の傾向が強く、市街地の密集度は四国でもトップクラスです。そのため、駅前や中心街を歩いた際の「都会的な密度」は高知市の方が強く感じられます。 - 徳島市:周辺連携型の「広域ネットワーク都市」
徳島市単独の人口は高知市に譲りますが、隣接する藍住町や北島町、松茂町といった周辺自治体との結びつきが非常に強く、都市圏全体(東徳島)で見れば60万人を超える規模になります。これは「どこに住んでいても買い物の選択肢が多い」という利便性に直結しています。
「距離の壁」がもたらす都会度の質
もう一つの決定的な違いは、大都市圏(関西)との物理的距離です。
徳島市は、明石海峡大橋を通じて「関西経済圏の延長線」に組み込まれています。流行の流入が早く、気軽に神戸や大阪へ行ける環境は、数値化しにくい「心理的な都会度」を大きく引き上げています。
一方で高知市は、四国山地に守られた「独立した経済圏」です。外部に頼れない分、自分たちで街を盛り上げる力が強く、それが商店街の活気や独自の食文化という「高知独自の都会の魅力」を生み出しています。
【公共交通】「路面電車の高知」vs「車社会の徳島」
都会を定義する重要な要素の一つが「公共交通機関の充実」です。この項目において、徳島市と高知市は四国内でも対極的な特徴を持っています。
高知市:路面電車が走る「都市の機能美」
高知市の中心部を歩くと、ひっきりなしに路面電車(とさでん交通)が行き交う光景を目にします。
- 中心部の利便性: 高知駅、はりまや橋、帯屋町商店街といった主要スポットが路面電車で結ばれており、車がなくても都市生活が完結する「コンパクトシティ」の形態をとっています。
- 都会的な景観: 道路の中央を電車が走る風景は、視覚的に「地方中核都市としての品格」を感じさせます。2026年現在も、観光客や高齢者にとって欠かせない「動くインフラ」として機能しています。
徳島市:四国唯一の「電車がない県」
一方で徳島県は、全国でも珍しい「電化路線が一切ない」県です。走っているのは電気で動く電車ではなく、ディーゼルエンジンで動く「気動車」のみ。
- 鉄道駅の都会感: 高知駅が自動改札を導入し、都市型駅としての体裁を整えているのに対し、徳島駅周辺は鉄道網よりも「バスと車」に特化した発展を遂げてきました。
- 「高速バス」が最強の公共交通: 徳島市において、都会との繋がりを感じさせるのは鉄道ではなく「高速バス」です。室戸・徳島〜大阪・神戸を結ぶバス便の多さは圧倒的で、市民にとっては「JRに乗るより高速バスで三宮に行く方が身近」という、特殊な都会感覚を生んでいます。
比較まとめ:移動のストレスはどっちが少ない?
| 項目 | 高知市の交通 | 徳島市の交通 |
|---|---|---|
| 市内の足 | 路面電車が非常に便利 | バス・自家用車が必須 |
| 鉄道の印象 | 比較的「都会的」な駅舎と車両 | レトロな「汽車」の雰囲気 |
| 県外アクセス | 高速バスや特急(時間はかかる) | 高速バス(神戸まで1.5時間) |
結論:
市街地の中だけで生活するなら、路面電車がある高知市の方が「都会的な便利さ」を感じられます。しかし、関西圏を含めた広域な移動効率で見れば、道路網が極めて発達している徳島市にメリットがあります。
【商業・繁華街】「アーケードの高知」vs「郊外モールの徳島」
都会の華やかさを象徴する「買い物」と「遊び」。徳島市と高知市では、その賑わいの中心地が全く異なる場所にあります。
高知:帯屋町アーケードと「ひろめ市場」の圧倒的な熱気
高知市の都会度は、中心市街地にギュッと濃縮されています。
- 歩いて楽しめる巨大アーケード: 全長約1kmに及ぶ「帯屋町アーケード」は、地方都市の商店街としては異例の活気を維持しています。老舗百貨店の「高知三越」も健在で、百貨店を中心とした「伝統的な都会の形」が残っています。
- ひろめ市場の存在感: 昼夜を問わず多くの人で賑わう「ひろめ市場」は、単なる観光地ではなく、市民の社交場。この「人が集まっている密度」こそが、高知を都会だと感じさせる最大の要因です。
徳島:四国最大級の歓楽街「秋田町」と進化するバイパス沿い
徳島市は、一見すると駅前が落ち着いているように見えますが、実は「特定のエリア」が非常に突き抜けた都会感を持っています。
- 四国屈指の夜の街: 繁華街である「秋田町・紺屋町エリア」は、店舗数において四国最大級と言われるほどの規模を誇ります。夜の煌びやかさと賑わいに関しては、高知を圧倒する迫力があります。
- 郊外ショッピングの完成形: 「イオンモール徳島」や、県境を超えて集客する「ゆめタウン徳島」など、バイパス沿いの商業施設の充実度は全国トップクラス。最新のブランドやシネコンが揃う、車社会の利便性を極めた「現代的な都会」の姿がここにあります。
商業施設・繁華街の比較表
| 比較項目 | 高知市 | 徳島市 |
|---|---|---|
| 中心商店街 | 帯屋町(非常に活気あり) | 籠屋町・銀座(落ち着いている) |
| 百貨店 | 高知三越 | アミコ(旧そごう徳島店) |
| 郊外モール | イオンモール高知 | イオンモール徳島、ゆめタウン |
| 歓楽街(夜) | 追手筋(コンパクトで賑やか) | 秋田町(店舗数が非常に多い) |
ポイント:
「街歩き」や「人混みの活気」を都会らしさと捉えるなら高知市が勝ります。一方で、「車での買い物のしやすさ」や「歓楽街の規模(夜の顔)」を重視するなら、徳島市のほうが都会的な機能が充実していると言えるでしょう。
【地理的条件】「関西圏の徳島」vs「独立独歩の高知」
都会度を語る上で、その街が「どこを向いているか」という地理的条件は欠かせません。徳島と高知、両市の個性を決定づけているのは、本州(特に大都市圏)との距離感です。
徳島:関西の活気を取り込む「衛星都市」的な都会
徳島市の都会的な雰囲気は、明石海峡大橋を通じて繋がる神戸・大阪との距離の近さによって作られています。
- 流行の流入が早い: 関西圏からの人や情報の行き来が盛んなため、街全体のファッションや店舗のラインナップに「垢抜けた感」があります。
- 「週末は神戸へ」が日常: 徳島市民にとって三宮(神戸)は、高速バスで1時間半で行ける「身近な遊び場」です。自前で全てを揃える必要がなく、巨大な関西経済圏の一部として機能しているのが徳島流の都会感です。
高知:四国山地に守られた「独自の王国」
一方の高知市は、北を四国山地、南を太平洋に囲まれた、物理的に「孤立した」場所にあります。しかし、この孤立こそが高知の都会度を底上げしています。
- 自給自足のエネルギー: 簡単に県外へ買い物に行けないため、高知市内で経済や娯楽を完結させる必要があります。その結果、地元資本の店や独自のサービスが非常に強く、街全体に「自分たちが主役」というパワフルな活気が溢れています。
- 唯一無二の文化: 他都市のコピーではない、土佐独自の食文化や酒文化が街の個性を際立たせています。外部に依存しない「自立した都市」としてのプライドが、高知特有の賑わいを生んでいるのです。
地理的要因による「都会の質」の違い
| 比較項目 | 徳島市 | 高知市 |
|---|---|---|
| 主な影響圏 | 関西経済圏(神戸・大阪) | 高知県全域(独立圏) |
| 街の性格 | 洗練・開放的・利便性重視 | 濃密・土着的・活気重視 |
| 若者の動向 | 神戸や大阪を「自分の庭」とする | 高知市内に集まり、独自のコミュニティを築く |
結論:
「大都市との繋がりや、そのおこぼれを享受できる便利さ」を都会と呼ぶなら徳島市です。対して、「その場所に行かないと味わえない、熱量の高い都市文化」を都会と呼ぶなら高知市に軍配が上がります。
まとめ:あなたにとっての「都会」はどっち?
徳島市と高知市、2026年現在の「都会度」を比較してきましたが、結論としてどちらがより都会に感じられるかは、あなたの移動手段と求める刺激の種類によって決まります。
最後に、それぞれの街がどんな人に向いているかを整理しました。
徳島市が向いているのはこんな人
- 「車」での移動が苦にならず、むしろ車中心の生活を楽しみたい
- 休日は日常を離れて、神戸や大阪などの大都市へ遊びに行きたい
- 全国展開する大型モールや最新のバイパス沿い店舗での買い物が好き
- 関西圏とのビジネスや交流を重視する働き方をしている
高知市が向いているのはこんな人
- 「徒歩」や「路面電車」で、街の賑わいを感じながら生活したい
- 歴史ある商店街や、その土地ならではの活気ある食文化を楽しみたい
- 一極集中型の都市で、行政・商業・娯楽が凝縮された利便性を求めている
- 県外への依存度が低い、独自の熱量を持ったコミュニティに浸りたい
四国2大都市の未来(2026年以降)
かつては「どちらが人口が多いか」といった数字の争いだった都会度比較も、2026年現在は「どんな都市体験ができるか」という質の争いへと変化しています。
徳島市は関西圏を庭とする「利便性の高い広域都市」として。高知市は独自の文化を磨き続ける「熱量の高い独立都市」として。どちらも四国の中核を担う魅力的な都会であることに変わりはありません。
あなたが求める「都会」のイメージに、より近いのはどちらでしたか?この記事が、あなたの移住や旅行、拠点選びのヒントになれば幸いです。